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妊婦の歯周病予防と治療

 妊娠はエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌量を増加させます。これらの女性ホルモンは血中を介して歯肉溝に分泌され、一部の歯周病原細菌を増殖させることがわかっています。

 歯周病に罹患した妊婦は早産や、低出生体重児のリスクが高くなる可能性が高いことが指摘されています。歯周病は歯周病菌によって炎症を起こしている状態です。炎症によってサイトカインが増加しプロスタグランディン分泌されることによって、子宮の収縮を亢進し早産のリスクを高めるというメカニズムです。特に妊娠後期中期後期はエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が増しますので注意が必要です。

​ 妊娠初期はブラッシング指導を中心に極力ストレスのかかりにくい治療を行い、妊娠中期(妊娠4−5ヶ月の安定期)になってスケーリング・ルートプレーニングを行うことが望ましいとされています。

 妊娠中に歯茎が腫れるなどの症状が出たら歯科医院を受診してください。また、歯周病の予防のために歯科医院で検診を受けてくことをお勧めします。

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